

藤森照信氏設計の美術館
前日の日曜美術館を見て感じた。改めて宮城まり子さんは突き抜けていてすばらしい。
ねむの木の子供たちの感覚を表現に導かせようとする思いが画面からひしひしと伝わり、一方で自分の余命を悟っているかのようで、残りの時間でやりのこしたことをやるんだという感情が並大抵ではないことが分かる。誰しも産まれたときから、余命ではないか?自分も余命いくつかなのだから何をしたいか、しなくてはいけないのか考えさせられました。
思い立ったら吉日、浜松の帰りに、掛川にある、ねむの木美術館へ。
受付を通ると一旦外部へ、前庭をぐるりとまわり再度美術館へ。こういったアプローチを持ってくることによって小さな美術館全体のストーリーを成立させている。
坂茂氏設計の開放的なガラス張りのギャラリーで見る作品も良いが、新しい美術館のようなトップライトからの間接照明と人口照明のみの閉じられた空間で見る作品も一味違う見え方がして新鮮。
ただ、感覚的な表現でいうと、この建物は古墳やお墓のようでもあり、宮城さんのことを考えると少し悲しくもなりました。